進化が止まらない!ユニークなシェアオフィスのサービスを紹介
自分に合うシェアオフィスを探そう!注目したいシェアオフィス6選
近年、日本ではシェアオフィスが増加しています。
フリーランスやリモートワーク、独立起業前後の仮の仕事場として様々な使い方ができ、起業家やフリーランス同士の交流なども可能です。
また、単なるオフィスやデスクを貸すサービスだけでなく、少し変わったサービスを導入するシェアオフィスも増えています。
自分に合うシェアオフィスを見つけて、自分らしく働ける場所を探してみましょう。オリジナリティあふれる近年のシェアオフィスについて解説します。
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この記事の目次
シェアオフィスの使い方・利用目的
シェアオフィスを使ったことのない人は、「一体何の役に立つのだろう」と思うかもしれません。
確かに自宅の部屋やカフェでも仕事はできますが、シェアオフィスは自宅やカフェでは難しい使い方ができるため、フリーランスや起業家に重宝されています。
どのような利用目的でシェアオフィスが選ばれているか、紹介します。
法人登記や住所利用
シェアオフィスの利用者は、シェアオフィスの住所を使って法人登記や事業での郵便のやり取りなどを行うことが可能です。
そのため、個別にオフィスを持てない起業家が、法人登記のためにシェアオフィスを使うこともあります。
都心部にあるシェアオフィスは、住宅地にある自宅などよりも利便性に優れているため、人材確保や取引先への気遣いで利用することも多いものです。
法人登記には事業所の所在地が必要となり、オフィスがないと登記できません。
自宅の一部をオフィスにしたり賃貸オフィスを使ったりできない場合には、住所が得られず登記できなくなります。
しかし、シェアオフィスであれば、そこに利用登録している人は誰でもオフィスとして登記できます。
ただし、サービスプランによってできない場合もあるため、事前に可否を確認するのが良いです。
また、同一の住所に同じ名称の法人が登記することはできないため、ほかの利用者の法人名も確認することが必要です。
コスパ重視で作業場を確保
シェアオフィスは貸しオフィスのサービス形態のひとつであり、利用者は月々の利用料を支払ってスペースを使ったり付帯サービスなどを利用したりします。
そのコストは、個別に賃貸オフィスを契約して借りるよりも低く、資金力のないスタートアップ時などにも安心です。
シェアオフィスには、多くの場合、コピー機などのオフィス設備や会議室などの基本的なオフィス設備やビジネスに必要なものは揃っています。
そのため、利用契約をするだけですぐに事業を始められます。
取引先との面談・会議
シェアオフィスでは、フリーのワーキングスペースだけでなく応接室や会議室なども用意されています。
応接室や会議室などを使えば、取引先との面談や会議もその場で行うことができます。
自宅のスペースで作業はできても、取引先などを招待するのは気が引けることもあるかもしれません。
しかし、シェアオフィスを利用すれば、基本的なビジネスの体裁が整った部屋で安心して打ち合わせなどを行えます。
ただし、ほかの利用者と共同で利用するため予約が必要です。
備品・設備利用・秘書代行サービス利用
シェアオフィスは、ワーキングスペースやオフィスとして使うのに便利な様々なサービスや機能を備えています。
コピー機など、基本的な備品や設備はもちろんのこと、業種特化型のシェアオフィスもあります。
スタジオやフィットネスルーム、動画設備や料理設備などは使う人を選びますが、ニーズと合えば非常に便利です。
また、シェアオフィスには秘書代行サービスや電話転送、郵便物の受け取り・保管・転送など、外部の対応ができるところもあります。
こうしたサービスで、独立したオフィスを持っているのと変わらない機能を利用できます。
コワーキングカフェで交流
シェアオフィスを使う目的としては、単なるスペースを借りるだけでなく、異なる分野やほかの起業家などと交流を考える人もいます。
シェアオフィスは、情報交換やネットワーク構築の場としても使えます。ほかの利用者との交流によって、新しい事業のヒントやチャンスが見つかることもあるでしょう。
シェアオフィスには、コワーキングスペースがあり、自分だけでなく、ほかのフリーランスや起業家などが席を並べて働いたり、交流を深めたりできるようになっています。
様々な業種や職種、立場の違う人が集まるため、普段は出会えない人との交流も可能です。
オフィスによっては、運営側が積極的に出会いと交流をサポートするところもあります。
ユニークなシェアオフィス6選
近年、シェアオフィスの増加に伴い、ほかのオフィスと差別化するようなユニークなシェアオフィスが増えています。
せっかく使うなら、自分の要望に合ったサービスや機能を持ち、過ごしやすいオフィスを見つけたいものです。
おしゃれで便利なサービスの詰まったシェアオフィスを6軒集めました。
THE SHARE(ザ シェア)
THE SHARE(ザ シェア)は、SHOP・OFFICE・APARTMENT機能がひとつになった施設です。シェアオフィスの利用者とシェアハウスの入居者が交流できます。
広いシェアスペースと開放的なテラスガーデン、さらに、完全個室のオフィスやショップスペースなどが揃っています。
シェアハウスの個室は登記できませんが、オフィススペースは法人登記可能です。
HAPON 新宿
HAPON 新宿は、日本をテーマにしたシェアオフィスです。
特徴的なのは、オープンスペースに設置された日本列島の形をした大きなテーブルで、ここではほかの利用者とともにそれぞれに作業に没頭したり交流したりといった過ごし方ができます。
全体的に日本の伝統や日本らしさを大切に作られた空間で、畳のミーテイングスペースや楠の無垢材テーブルなどがあります。
パセラのコワーク
パセラのコワークは、南国リゾートのような快適な環境で働けるコワーキングスペースです。
自由に会話もできるリラックスフリーエリアをはじめ、仕事に没頭したい人向けの集中ブースエリア、完全個室や1日だけ使える1DAY個室など、様々なシチュエーションに使えます。
コピー機やWi-Fi、ドリンクサービスも揃い、ワンコインランチや貸し切りサービスなど各支店ごとの特徴的なサービスも魅力です。
支店は東京都内に6店と名古屋に1店を展開しています。
ハニカムステージ
手作りと学びをテーマにした、女性のためのハンドメイド向けコワーキングスペースです。
女性らしいインテリアと豊富なハンドメイド用設備が特徴となっています。オフィス設備も充実、リニューアルによって保育ルームも追加されました。
ラミネート加工ができる機械や、業務用ミシン、家庭用コンピューターミシン、ロックミシンを完備、さらに手作りに関する書籍も約500冊準備されています。
手作りワークショップやセミナーなどのイベントもあり、スキルを磨きながら働ける環境です。
SENQ(センク)
SENQ(センク)は、オープンイノベーションを加速させる協業と共創の場として、多様な業界の先駆者が集まるシェアオフィスです。
ワーキングスペースとしてだけでなく、利用者同士の交流支援、セミナー、メンターやアライアンスパートナーの紹介など、協業と事業創生、事業成長のサポート体制があります。
デザイン性と機能性に優れたコワーキングスペースは、時間単位や月額で利用できます。
U30レンタルオフィス
U30レンタルオフィスは、中高年の逆襲というユニークなキャッチフレーズを掲げた30歳以下NGの中高年向けレンタルオフィスです。
若手起業家向けが多く立ち並ぶシェアオフィス、レンタルオフィス業界に逆行し、シニア起業家をターゲットとしています。
場所は東京都の中心でありながらも落ち着いた街並みが特徴の新大塚駅徒歩1分圏内です。
オフィス設備類完備で、秘書代行や経理記帳代行サービス、ホームページサービスなどもあります。
また、レンタルオフィスのほかに、登記もできるバーチャルオフィスサービスも利用できます。
シェアオフィスを探すポイント
シェアオフィスには、様々なサービスや魅力を持ったものがあります。その中から自分に合うシェアオフィスを選ぶには、以下のようなポイントを押さえると良いです。
アクセスの良さ・立地
シェアオフィスを選ぶには、アクセスの良さが重要です。シェアオフィスの目的には、良い立地で顧客や取引先の印象を良くするという点もあります。
取引先との打ち合わせでも、アクセスの良いシェアオフィスは便利です。
また、登記された住所が駅近や治安の良い場所、オフィス街や中心地にあることで、自社のイメージアップにつながります。
営業時間
シェアオフィスの営業時間は、オフィスによって様々です。また、プランやコースによって使える時間が違うこともあります。
シェアオフィスを利用する際には、自分たちが利用したい時間にしっかり利用できるか確認しておくことも大切です。
オフィス機能の充実
シェアオフィスのサービスや機能はそれぞれに違いがあります。また、無料で利用できる範囲が違うこともあります。
そのため、利用するオフィスのサービスや機能がどれくらい充実しているか、自分に必要な設備があるか確認することも大切です。
価格・料金システム
シェアオフィスの料金システムは、時間単位や月額料金など、時間ごとのプランやコース設定があります。
また、完全個室や半個室、共有スペースのみの利用など、使いたい場所ごとのプランもあります。
コスト削減のためには、自分たちの利用方法で無駄にならないプランやコースを選んでください。
プランが充実しているシェアオフィスは、働き方を変えた時にも柔軟にプランを変えられ、長く愛用できます。
清潔さ・衛生面
シェアオフィスを選ぶ際の快適さの目安として意識したいのが、清潔さ・衛生面です。
スタッフが常駐していてデスクや床などが清潔に保たれているか、コロナ禍においてはアルコール消毒をはじめ、換気システムの仕様などもチェックしておきたい部分です。
自分たちが快適に過ごせることはもちろんですが、顧客や取引先との面談などでオフィスを使用した時に不快感を与えないことも大切でしょう。
付帯サービス・オプションサービス
シェアオフィスを選ぶ際には、必要な付帯サービスやオプションサービスなども揃っているか確認してください。
シェアオフィスでは、秘書代行や電話転送、郵便物取り置きなどがオプションとして使えることが多いです。
また、それ以外にも経理代行やホームページ代行など、独自のオプションを準備しているオフィスもあります。
外注を検討している場合には、あらためて業者を探す必要もなく、手間が省けます。
居住環境・内装の好み
シェアオフィスを選ぶ際には、実際の居住環境を内覧で確認してください。
ホームページなどでは画像で紹介しているところもありますが、オープン前の写真と現在では経年劣化もあり、写真と実際見るのでは印象は違う場合もあります。
これからしばらく拠点とする場所なので、心地よく過ごせるか、雰囲気や内装が好みに合っているか見てから決めることをおすすめします。
利用者同士の交流の有無
シェアオフィスには、利用者同士の交流を積極的にサポートしているところもあります。
自分の利用目的や好みに応じて、利用者の交流の有無もあらかじめ確認しておいたほうが安心です。
交流したい人は支援やイベントが豊富なオフィスを、したくない人は交流支援のないオフィスを選ぶと良いでしょう。
意にそぐわないアプローチを受けたり時間を無駄に過ごしたりしないため、確認したいポイントのひとつです。
シェアオフィスの利用上の注意点
シェアオフィスの利用では、いくつか注意点もあります。
シェアオフィスならではの問題もあるため、シェアオフィスを利用したことのない人はしっかりと内容を把握しておくと良いです。
入居審査に落ちることもある
シェアオフィスを利用するにあたっては、契約前に入居審査を受ける場合があります。その場合には、審査に落ちるとそのオフィスを利用できません。
シェアオフィスは申し込みさえすれば利用できるわけではないため、注意が必要です。
ただし、時間利用や都度利用、共有スペースのみ利用の場合、審査が必要ないケースもあります。
機密情報の取り扱いに注意
シェアオフィスでは、機密情報の取り扱い状況によっては完全個室プランを選ぶ必要もあります。
シェアオフィスでは、共有スペースでコミュニケーションを取りながら共同で仕事をすることも珍しくありません。
こうした和気あいあいとした雰囲気は、自社独自の開発や事業を他社に知られたくない場合にはリスクとなります。
また、一時利用者が多いオフィスでは、顔見知り以外の人も多くなり、セキュリティが甘くなりがちです。
機密情報を扱うような事業の場合には、個室を契約した上で情報管理のルールを作ることが必要となります。
周りの音や他人の視線が気になることもある
シェアオフィスでは、共有スペースでの作業が魅力ですが、そのような共有スペースでは周りの音や他人の視線が気になって作業が進まないこともあります。
シェアオフィスでの過ごし方に慣れていない人は特に集中を妨げられそうです。
カフェと似た雰囲気があるため、カフェで集中できない人は共有スペースの作業は向いていないかもしれません。
規模が小さいと満席になることもある
規模が小さいシェアオフィスの場合、共有スペースの席がいっぱいになったり、会議室が満室で予約が取れなかったりすることもあります。
利用できないのでは意味がないため、契約前に利用状況を確認したり運営側に満席時の対応を尋ねたりしておくのがおすすめです。
まとめ
シェアオフィスは、新しい働き方や起業の仕方に有効活用できるサービスです。共有スペースや交流イベントなど、ほかの利用者とのコミュニケーションも活発に行えます。
ユニークで画期的なサービスを提供するシェアオフィスも増えています。
利用する際は、自分の希望する働くスタイルに合うオフィスを探し、安全かつ快適に過ごせるプランや部屋を選びましょう。
(編集:創業手帳編集部)